創立50周年を迎えた当社は「革新と成長」を掲げた企業改革で経営理念の明確化に取り組み、パーパス(組織目的)を策定しました。静岡県を代表するメディア企業のグループ会社として広告、保険、旅行代理業を軸に成長を遂げてきた当社。何のために存在し、次の50年も価値を認められる企業であり続けるため果たすべき役割は何か―。創業の精神に立ち返り、全社を挙げて社の存在意義を真摯に見つめました。そして、パーパスを頂点に社員一人ひとりの行動指針に至る経営の道しるべを再構築いたしました。
SBSプロモーションの「パーパス」
向き合う一人ひとりの幸せを追求し、安心で活気あふれる未来を共に創る。
社のありたい姿を明確化するパーパスの策定は、バックキャストで経営戦略・中期経営計画を定める作業の中核を成しました。プロジェクトチームを組織して骨格を固め、経営会議では事業戦略や将来展望に落とし込む議論を重ねました。数次に及ぶタウンミーティングや社内アンケートを実施し、社員総会で意識の共有を図りました。そこに記した「一人ひとり」とは、社員同士、お客様、取引先、地域住民など社業に関わる全ての人を差します。当社のパーパスは、社を取り巻く環境が変化しようとも社会に提供し続けたい「価値」として表現しました。それは私たちの決意であり、志の表明です。
【パーパスと経営戦略】
当社は、地域の支えで半世紀にわたり営業を継続することができました。そのサービスや事業に息づく当社ならではの存在意義を考え抜き、パーパスを具現化する経営戦略の柱に「地域とウェルネスを創造するパートナー集団へ」を据えました。「地域」は私たちが向き合う人々が暮らす場所や人々が形作るコミュニティー、「ウェルネス」は心身の健康を基盤に豊かな人生をデザインしていく自己実現とそれを支える社会を意味します。今後は、この経営戦略に沿ってさらに経営基盤を固め、新たな事業領域を開拓し、人々の健康と安心、豊かな暮らし、にぎわい・交流・活気のある持続的な地域づくりに挑戦し続けます。
【パーパスと中期経営計画】
当社はパーパス策定に先立ち、ビジョン(将来像)、ミッション(使命)、アイデンティティー(自己規定)と、これらに基づく五つの行動指針を定めました。社内の至るところに掲出し、社員は自問自答し、誠実にお客様と向き合っています。
▽ビジョン=アイデアと実行力で、未来を近くに。
▽ミッション=パートナーシップと新しい価値の創造
▽アイデンティティー=静岡発、多様な事業と個性で挑戦を続ける集団
▽行動指針
「それは、本質を突いているか」「それは、パートナーとして誠実か」「それはあなたとチームの得意を活かせるか」「それは新しさを生み出すか」「それは、社会に良い影響を与えるか」
パーパスを核とした当社の経営戦略・中期経営計画は2025年度までを第1期「変革の基盤づくり」、26~28年度を第2期「新たな成長軌道へ」と規定しました。第1期は既存事業の再定義と業務プロセス改善による安定収益化・市場開拓と、第2期で飛躍するための経営基盤づくりに注力します。既に新組織として官民共創推進室、デジタルマーケティング推進室を立ち上げました。
これからも、自由な社風の中で多様な個性を有する社員がアイデアと実行力でお客様、地域と共に歩みを進めてまいります